エロイプ掲示板

「今日も離婚してきた」
人妻であるアサミさんとのエロイプはそんな会話から始まる。
アサミさんとはエロイプ掲示板で知り合った。旦那さんが仕事でいない日中にエロ会話をしたいとの希望だった。お互いに気分が乗れば、と言う条件付きでテレフォンセックスも構わないということだった。
僕も仕事の関係上昼夜逆転生活なのでエロイプ掲示板での相手探しは案外苦労する。日が明るい内からエロイプしてくれる相手はそうもいない。それは女性にとっても同様だろう。それもあって、アサミさんとは割りとあっさりとつながることができた。
アサミさんは根っから明るい女性だった。本人曰く「私は人の話を聞くのが得意じゃないので一方的に喋るかもしれないけど、うざかったら指摘してねー」とのことだったが、全然そんなことはなかった。どちらかと言うと口下手でリアルでは会話に困ることもある僕にとっては、アサミさんのようにグイグイ会話で引っ張ってもらう方が性に合っていた。
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「旦那を家から仕事に送りだす時は、心の中で離婚したつもりでいるのよね。私はフリーだ！楽しむぞー！って感じ」
あっけらかんとそう言ってテレフォンセックスに臨んでくる。普段は旦那さんが結構攻めてくる方で受け身になることが多いが、本質は攻める方が好きであり、積極的に舌なめずりの音と息の音を聞かせてくれて、男女逆転してアサミさんに抱かれているような感覚になるのだが、それもまたヨシだ。
早朝離婚してきたアサミさんと、日中結婚してお互いの敏感な部分を触りあって高め合う。テレフォンセックスしている時は僕たちは恋人同士だ。
こうして、エロイプが終わり、アサミさんとは離婚する。今度は夜に帰宅してきた旦那さんと再び結婚して抱かれることになるのだろう。その繰り返しである。それくらい割り切って考えた方が何事も楽しいものだ。
僕はエロイプ掲示板で別の結婚相手を探しながら、さてこれはどうしたものだろう？と家出した奧さんが実家から郵送してきた離婚届を見ながら、しばし天を仰いだ。
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